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グリーンリフォームローン

リフォームローンの新設

住宅金融支援機構から、新しいリフォームローンの制度が始まります。
名付けて、「グリーンリフォームローン」

省エネの工事があれば、その他の工事も省エネの半分まで融資の対象となるようです。

制度の概要

まずは、2つの基準があるようです。

  • グリーンリフォームローンS
  • グリーンリフォームローン


Sについては、ZEH基準にリフォームする場合というのですから、相当ハードルが高いと考えた方がいいです。
そうなると、多少は金利が高い通常のグリーンリフォームローンが選択肢として妥当でしょう。

まだ金利水準が明らかではありませんが、10年の借入をすれば、ローン控除としての利用もできます。

 

名前のとおり省エネリフォームが必須ですが、この省エネ工事と最大で同額までその他工事分も融資を受けられます。

そうは言っても、工事に含まれる省エネの割合はそれほど高くないのが普通なので、例えば全ての窓に内窓を付けて100万円かかったとして、プラスで100万円までしか融資枠が無く、全体で200万円の工事規模となるのであれば、かなり限られたリフォームに限定されると予想されます。

しかも、例によって住宅金融支援機構ですから、適合証明書の発行が必要で、現場検査も実施します。

 

いろいろ考えていくと、たぶんあまり使われない仕組みだろうと予想されます。

 

 

制度開設のいきさつ

上記7月のプレスリリース前の告知の通り、政府主導の中で検討が進み、実現した制度であることが分かります。


こちらの「新しい資本主義実現会議」で提言され、その後住宅金融支援機構で制度化されることになったというのが、いきさつのようです。

国が誘導したからには、活用を条件とする仕組みが後発で出される可能性もあり得なくはないですが、今のままでは、隠れた制度になってしまいそうです。